大垣市かみいしづ緑の村公園のペレタイザー
大垣市かみいしづ緑の村公園は大垣市が運営する公営の公園施設です。この一角に小型のペレタイザーが設置されており、地元の森林組合と年間契約して間伐材を買い上げ、ペレットを製造して公園内の浴場施設や、市内の学校等公共施設の燃料として使用しています。
下の写真が大垣市かみいしづ緑の村公園のペレット生産設備の(ほぼ)一式。ガレージに収まっているほど結構小型です。ここのペレタイザーは岐阜県各務原市の榎本ビーエー社製の小型ペレタイザーです。

ここが地域の間伐材を集積するヤード(土場)。大垣市かみいしづ緑の村公園の施設では、ここで材をある程度天日乾燥しているようです。乾燥に使う燃料を減らす工夫かと思います。

この装置で、ある程度乾燥した材をチップにします。可動式の装置ですが、公園や道路の木の枝の処理などに使う機械でしょうか。

砕かれた材木は、チップというよりは既に木の粉と呼べるくらいの細かさになっています。

下は、ペレット製造装置の乾燥機部分。あらかじめ乾燥してある材を使うので、乾燥装置部分は小型で済むようです。ここでチップの含水率を14%程度まで落とします。

下は、乾燥したチップを砕いてペレタイザーへ送りこむ部分。

下の写真がかみいしづみどりの森公園のペレタイザーの本体。意外に小さなものです。

ペレタイザーの中心部分を開けたところ。上から落ちてくる乾いた木の粉を下の丸いところで圧力をかけて成型します。

ペレタイザーの中心部分を横から見たところ。これはリングダイと呼ばれる方式で、中の方から圧力で木の粉を押し出しています。この時に木の粉が熱を持ち、木に含まれるリグニンが固まって、糊などを使わずにペレットの形ができます。

ペレタイザーのリングダイ。交換部品としておいてあったもの。榎本ビーエーは元々航空機の部品を作っている企業ですから、このような精密加工はお手の物。それでも、この形状に落ち着くまでには試行錯誤があったとか。
